今回は、身近な健康課題として「高血圧」と「認知症」について、一緒に考えてみたいと思います。
高血圧について
日々医療の現場にいると、血圧管理の大切さを実感する場面によく出会います。
最近高くなってきたかな?まぁ、でも、年齢を重ねたらよくある話か。とか、多少高めだけど、まぁまぁいいでしょう──と思ったこと、ありませんか?
でも実は、血圧が高めでも体に異変を感じにくいために、そのまま見過ごしてしまう方も少なくありません。
ですが、高血圧は「サイレントキラー」とも呼ばれています。
自覚症状がないまま、動脈硬化が進み、脳卒中や心疾患などを引き起こすリスクを高めてしまうことがあるのです。
もし血圧が高めと言われたことがある方は、ぜひ放置せず、一度医療機関に相談してみてください。
生活習慣を見直したり、必要に応じて治療を始めたりすることで、大きな病気の予防にもつながります。
認知症について
実は、高血圧は認知症のリスクにも影響していることが分かっています。
特に「血管性認知症」は、脳卒中後に発症することが多く、日ごろの血圧管理が予防のカギとなります。
また、認知症にはアルツハイマー型、レビー小体型などさまざまなタイプがあり、完全に防ぐことは難しいかもしれません。
しかし、リスクを下げるためにできることもたくさんあります。
認知症予防のために、次の3つの習慣を意識してみましょう。
- バランスの取れた食事
- 定期的な運動
- 社会的な活動・人とのつながり
これらの取り組みは、認知症だけでなく、生活習慣病の予防にもつながります。まずは、できそうなことから少しずつ生活に取り入れていきましょう。
まとめ
高血圧も認知症も、生活習慣と深く関わっています。毎日の小さな積み重ねが、将来の健康を支える大きな力になります。
食事、運動、睡眠、そして人とのつながりを大切に。
ちょっとした『これならやれそう』を大切にしながら、自分らしく健康づくりを楽しんでいきましょう。