何をどれだけ食べるとよいか?

「食事バランスガイド」は、平成17年に厚生労働省と農林水産省が共同で作成したガイドであり1)、健康的な食事の目安がひと目でわかるようにイラストを用いてわかりやすく示されています。
背景には、野菜不足や脂肪・塩分の過剰摂取、肥満の増加などの課題があり、こうした問題を解決するために「何をどれだけ食べたらよいか」を行動に結びつける工夫として生まれました。

それでは、「食事バランスガイド」を実際に、生活に取り入れてみましょう。
「食事バランスガイド」は食品そのものではなく、料理単位での摂取量の目安が示されているのが特徴です。
対象者に必要なエネルギー量をもとに、1日に「何を」「どれだけ」食べるかを考えるのが第一歩。
そして、その量は「SV(サービング)」という単位で表されます。
1日分の食事の適量(どれだけ食べたらよいか)は、性別や年齢、身体活動量によって異なります。

まずはご自身の1日分の適量を確認してみましょう(食事量の目安はこちらの表で確認できます)。

このSVを基に、一日のどのタイミングで何を食べるか、つまり朝・昼・夕の組み立てを考え、最後に具体的な料理の組み合わせを決めていきます。

1日の食事回数に応じて、主食・主菜・副菜・牛乳・乳製品・果物の必要な量を配分し、ある日の献立を組み合わせてみてください。

献立を考える際の基本は、まず主食を決め、次に主菜、そして副菜や汁物、デザートや飲み物という順で組み立てていくのがおすすめです。
ただし、「賞味期限がせまってきているものがある……」「今日はこれが食べたい!」という日もありますよね。
そんな時は、1食や1日の全体のバランスを意識する目安として、このガイドを活用してみてください。

まずは食事のバランスを意識すること。それ自体が、健康づくりの大切な一歩だと私たちは考えています。
ガイドをヒントにして、「バランスの良い食事を取り入れる」から、いっしょに健康について考えていきましょう。

【参考】
*1) 農林水産省.「食事バランスガイド」について.
https://www.maff.go.jp/j/balance_guide/index.html
(2025年9月13日アクセス可能)