私たちの毎日の健康は、食事から始まります。
朝はパンとコーヒーだけ、夕食はお惣菜で済ませがち…そんな日もあるかもしれませんが、ちょっとした工夫で、食事はもっと健康的に整えられるのです。
ここでは、無理なく取り入れられるポイントを一緒に見ていきましょう。
 

食事バランスガイドを参考に

健康な生活を送るために、日本では「食事バランスガイド」が提案されています¹)。
これは、1日に「どんなものを」「どれくらい食べると良いか」をわかりやすく示した目安です。
 
「バランスの良い食事が良いことは、頭では分かっているけれど、実際にやるのは難しい」──そんなふうに感じる方も多いかもしれません。
だからこそ、まずはこのガイドを参考にしながら、無理なく日々の食事を見直してみることが健康づくりへの第一歩です。
 

塩分とカリウムのバランスを意識して

日本人の食塩摂取量は、1日平均9.8gと、国際的に見てもやや多めといわれています²)。
ただ塩分を控えるだけでなく、カリウムをしっかり摂ることが推奨されています。カリウムには、体の中から余分なナトリウム(塩分)を排出し、血圧を下げる働きがあります。
 
野菜や果物にはカリウムが多く含まれていますので、毎日の食事に積極的に取り入れたいですね。2024年4月に厚生労働省が発表した「健康日本21(第三次)」では、1日に野菜350g、果物200gの摂取を目標としています³)。
※なお、腎臓に持病がある方は、カリウムの摂取に注意が必要です。医師にご相談ください。
 

まとめ

食事は、毎日の小さな積み重ねです。でも、初めからすべて完璧に見直そう!改善していこう!と思わずに、無理なく、ゆっくり続けられることを見つけていきましょう。
たとえば、夕食にもう一皿野菜のおかずを加えてみる、おやつを果物に変えてみる、味噌汁の塩分を減らす・具材を加えてみる、など。
コツコツと続ける健康意識が、将来の健康を支える大きな力となることでしょう。
 

参考サイト:
*1)「食事バランスガイド」について. 農林水産省ウェブサイト.
https://www.maff.go.jp/j/balance_guide/index.html(2025年3月17日アクセス可能)

*2) 令和5年 国民健康・栄養調査結果の概要. 厚生労働省ウェブサイト.
https://www.mhlw.go.jp/content/10900000/001338334.pdf(2025年3月17日アクセス可能)

*3) 健康日本21(第三次)について. 厚生労働省ウェブサイト.
https://www.mhlw.go.jp/content/10900000/001122156.pdf(2025年3月17日アクセス可能)