自然災害の多い日本では、日頃の防災対策は自分や家族の健康を守るのと同じくらい大切です。
防災バッグをそろえたり、避難場所や避難経路を家族で話し合ったり、できることから進めておきたいですね。

そしてもう一つ重要なのは、備えたものと「いざという時に使える状態にしておくこと」です。

たとえば、非常食を実際に食べてみたことはありますか?
おすすめなのでが、普段から少し多めに食品を買っておき、日常生活で使いながら減った分を買い足していく「ローリングストック」という方法です1)。
これなら特別な備蓄をする負担も少なく、賞味期限切れも防げるため、無理なく続けられる備えになります。
また、絆創膏や常備薬といった衛生用品も、防災バッグに入れっぱなしにせず普段のポーチに少し入れておくと、日常でも役立って安心です。

そして、防災を考えるうえで決して忘れてはならないのが「災害関連死」を防ぐ視点です。
災害が起きた直後は「まず命を守る行動」が最優先ですが、避難所や車中泊での生活が始まってからも、健康管理は続きます。
長時間同じ姿勢のまま過ごすと、足の血流が滞って血のかたまりができ、それが肺につまる「エコノミークラス症候群」2)などを引き起こすリスクが高まります。
避難生活での体調悪化を防ぐためには、日頃から次のような意識を持っておくことが大切です。

・のどが渇く前に、こまめに水分を補給する(トイレを気にして我慢しない)
・長時間同じポーズを続けず、ときどき足首を回したり軽く歩いたりする
・できる範囲でしっかり睡眠と休養をとり、体を労わる

避難生活では思い通りにならないことも多くありますが、「備えを日常で使ってみる工夫」と「避難後の健康を守る正しい知識」という小さな備えが、万が一のときの大切な安心につながります。

【参考】
*1) 政府広報オンライン. 【防災特集】ACTION01 災害に事前に備える
https://www.gov-online.go.jp/tokusyu/bousai/preparation.html(2026年9月17日アクセス可能)

*2) 厚生労働省. 災害・危機管理. エコノミークラス症候群の予防のために
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000170807.html(2026年9月17日アクセス可能)