
災害はいつ起こるか分かりません。しかし、正しい情報を知り、早めに行動することで被害を減らすことはできます。
災害への備えにおいて、「日頃からの予防」が肝心であるという点は、私たちの健康づくりにも深く通じています。
今回は、防災情報の一つである「キキクル(危険度分布)」を通して、危機管理と健康管理との共通点について考えてみましょう1)。
キキクルは、気象庁が提供している防災情報で、大雨による土砂災害や浸水害、洪水害の危険度を地図上で色分けして示すサービスです。
従来の警報では地域全体の危険度が示されることが多かったのに対し、キキクルではより細かな地域ごとの状況を確認できるため、自宅や職場周辺のリスクを客観的に把握しやすいという特徴があります。
ここで重要なのは、危険度が最も高くなってから動くのではなく、「危険が高まり始めている」という段階で情報に注目することです。
「まだ大丈夫だろう」という主観だけで判断してしまうと、安全に動けるタイミングを逃してしまうことがあります。
この「初期段階での気づき」の重要性は、日頃の健康管理にもよく似ています。
例えば、健康診断で血圧や血糖値、コレステロール値などに軽度の異常を指摘されても、自覚症状がないためにそのままにしてしまうことがあります。
しかし、その小さな変化こそが体からの重要なサインです。
明らかな症状が現れてから対策を始めるのではなく、数値が動き始めた早い段階で生活習慣を見直すことが、将来の病気予防への一歩となります。
防災情報も健康情報も、危険が迫ってから慌てて確認するものではありません。
「危険を未然に防ぐために活用するもの」です。
日頃から情報を客観的に確認する習慣を身につけ、早めの気づきと行動によって、自分自身と大切な家族の健康と安全を守っていきたいですね。
【参考】
*1) 政府広報オンライン 「大雨や台風の気象情報に注意して 早めに防災対策・避難行動をとりましょう」
https://www.gov-online.go.jp/useful/article/201206/1.html(2026年6月17日アクセス可能)