介護は、これからの日本、そして私たち一人ひとりにとって大きなテーマです。
「介護はいつか必要かもしれないけれど、まだ先のこと」と思われる方も多いかもしれません。
しかし、介護が必要になる前の段階から、少しでも知識を持っておくことは、未来への準備になります。

介護が必要な状態とは?

厚生労働省のホームページでは、介護保険制度に基づき、介護が必要な状態を次のように整理しています1)。

・要支援状態:家事や身の回りのことに支援が必要で、特に介護予防サービスの利用が効果的とされる状態。
・要介護状態:寝たきりや認知症などで、常時介護を必要とする状態。

介護が必要な状態には1から5までの段階があり、最も重度の要介護状態は要介護5です。

介護が必要になる原因疾患

要支援状態の原因の多くは整形外科的な病気ですが、要介護状態になると、骨折よりも認知症や脳卒中など脳の病気が原因となることが多くなります2)。

介護が必要な度合いは一律ではなく、段階的に変化します。
要介護度が重くなるにつれて、脳の病気が背景にあることが増えることも知っておくと、理解が深まります。

要介護認定の申請

介護保険のサービスを利用するには、市区町村に本人や家族が申請を行い、「要介護認定」を受けます。
専門の職員が家庭や施設等を訪問し、本人の生活の様子を確認します。
医師の意見である「主治医意見書」なども参考にしながら、生活動作の自立度を評価し、必要な介護度が判定されます。

介護は「突然のこと」と思われることもありますが、これからの暮らし方を考えるきっかけにもなります。
「もしもの時」に備えるために、まずは背景や制度を知ることからはじめてみましょう。

【参考】
*1) 厚生労働省. 介護保険の解説 > 介護保険とは
https://www.kaigokensaku.mhlw.go.jp/commentary/about.html(2025年11月12日アクセス可能)

*2) 厚生労働省. 2022(令和4)年 国民生活基礎調査の概況 > IV 介護の状況
https://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/k-tyosa/k-tyosa22/dl/05.pdf(2025年11月12日アクセス可能)